後立山(長野/富山) 白馬岳(2932.3m) 2019年8月5日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:25 猿倉駐車場−−1:05 林道終点−−1:24 白馬尻小屋−−1:42 雪渓に乗る(標高1660m 軽アイゼン装着)−−2:49 夏道(標高2160mアイゼンを脱ぐ)−−3:31 避難小屋−−4:13 村営頂上宿舎 4:23−−4:47 白馬山荘−−5:05 白馬岳 6:18−−6:40 白馬山荘−−7:00 村営頂上宿舎−−7:30 避難小屋−−8:01 雪渓に乗る(標高2130m アイゼン装着) 8:04−−8:28 夏道−−8:40 白馬尻小屋−−8:55 林道終点−−9:04 長走沢 9:09−−9:26 猿倉駐車場

場所長野県北安曇郡白馬村/富山県下新川郡朝日町
年月日2019年8月5日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場猿倉に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望大展望。ただしこの日は空気の透明度が悪く遠望は効かなかった
GPSトラックログ
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コメントクソ暑い下界から涼しい白馬岳へ避暑。山頂での展望が心配だったが半分的中してしまい、天気は良くガスがかかることもなかったが、空気の透明度が悪くて南は針ノ木岳、蓮華岳までで、槍穂は微かに見える程度だった。頚城山塊は全く見えず。立山、剱岳も霞んでいた。ただし涼しさは折り紙付きで気温は+10℃、ほぼ無風で快適だった。ただし猿倉に下ると暑い!


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平日でも駐車場は7割程度埋まっていた 林道終点。車は1台のみ
白馬尻。まだ開店時間前 大雪渓は普通に歩けるようだ
ケルンに雪は無い 標高1660m付近で雪渓に乗る
標高2160m付近で左岸の夏道へ 夏道の目印
しっかりと橋が架かっていた 避難小屋
村営頂上宿舎 水場開設済み。まだ大量の残雪あり
テント場。月曜朝なのに結構埋まっている 白馬岳山頂へ。快晴!
白馬山荘 白馬山荘宿泊者が日の出待ち
稜線上を山頂へ 雲から日の出。今日も雲海上は霧状
山頂南側から見た展望。空気の透明度が悪く剱岳が霞んでいる
山頂付近も人が多い 白馬岳山頂
山頂から北を見ている。こちらも透明度悪し
山頂から北西を見ている。富山平野、富山湾は霞んで見えない
徐々に空気が澄んできたが、それでもあまり良くない
立山、剱岳でこの程度の視界
北側も少しマシになったが大幅改善は無し
山頂から見た鹿島槍ヶ岳
山頂から見た穂高、槍ヶ岳。微かに見える程度
山頂の気温は約+10℃ 安曇野側は雲海
大雪渓 猿倉付近は雲海の下
白馬山荘と村営頂上宿舎 旭岳。鞍部の雪はまだ残っている
村営頂上宿舎のテント場。さすがに大幅に減った 今年も幕営受付は外来レストラン
村営頂上宿舎 お花畑。黄色はミヤマキンポウゲが主
小雪渓切れ目が夏道 小雪渓を見上げる
大雪渓を見下ろす 沢水で濡れタオルに水補給
大雪渓上端。登っている時に崩壊音がした 雪渓に乗れる場所まで左岸沿いを下る
標高2130m付近で大雪渓へ 振り返ると空が青い!
砂利に覆われた箇所でアイゼンを脱ぐ 夏道入口から大雪渓を見上げる
夏道入口 白馬尻小屋
白馬尻小屋から大雪渓を見る。ガスの中 林道終点
長走沢で水浴び 猿倉駐車場到着
タカネツメクサ。真っ盛り ミヤマダイコンソウ
毛があるのはチシマギキョウ 毛が無いのはイワギキョウ
イワツメクサ ミヤマキンバイ
虫ではないミヤマクワガタ イワオウギ。真っ盛り
タカネヤハズハハコ 花が終わったウルップソウ
ムカゴトラノオ イブキシャジョウソウ
葉よりミヤマウイキョウらしい ハクサンイチゲがまだ咲いていた
ウスユキソウの仲間だと思う ミヤマアケボノソウらしい
ミヤマオダマキ タカネシオガマ
コマクサ ミヤマアキノキリンソウ
エゾシオガマ ヨツバシオガマ
ハクサンフウロは満開 オトギリソウ
僅かに咲き残ったウルップソウあり
マルバダケブキ ウサギギク
たぶんミヤママタンポポ
ミソガワソウ。たくさん咲いていた タカネナデシコ
大きな花はシナノキンバイ ミヤマクワガタの群落
テガタチドリ シロウマアサツキ
クルマユリ ヤマハハコ
カラマツソウ 白いシモツケソウはオニシモツケ
オオバミゾホオズキ キヌガサソウの実
ニガナ タマガワホトトギス
林道〜白馬尻はアジサイがたくさん クガイソウかなぁ
林道にもエゾシオガマがあった オオバギボウシ?


・常念岳で右足を派手に擦りむいたが、傷口が化膿しかけて周囲が熱を持ち、このまま山へ行くと汗が傷口に入って痛い&衛生的によろしくないこと、ここしばらく中1日でアルプス日帰りが続いて疲労が蓄積して昼間も眠いことから、暑い下界で中2日の休養を取った。まあ、冷房の効いた室内であるが。天気のいい中をゴロゴロしているのは精神衛生上よくない。

・日曜夕方の段階で傷はまだ痛みはあるが傷口が塞がったので問題なしと判断。どこかにぶつけなければ大丈夫だろう。家でぶつけた時は泣けるほど痛かった。

・行先は暑さ対策で大雪渓経由で白馬岳とした。例のごとくガスが湧くのは早そうなので日の出に山頂到着とし、夜中に出発することに。日曜夕方に猿倉に入ったが意外に車が多く、7割位埋まっていた。この時期は土日以外でも賑わっているようだ。3日前の一ノ沢はかなり暑かったが、猿倉は意外と涼しく助かった。

・0時起床、0時半前出発。頭上は満天の星空。まだ真っ暗なので稜線にガスがかかっていないかは不明だが、これなら晴を期待していいだろう。

・前回は営業前だった白馬尻小屋も営業期間だが、通過時刻が早いのでまだ閉まっていた。テントもいくつも張ってあり、ライトを直接当てないように注意。小屋前で大雪渓の案内が出ているが、それによると雪渓にクラックは無いようだ。ならば変な迂回は不要なので分かりやすい。ただし、大雪渓上端で夏道に移る場所の様子は不明。この時期は雪渓が後退し末端付近は岸との間に隙間が空いて下ることができない。よって雪渓末端から尾根に直接取付くのではなく、末端より手前で左岸側の巻き道に取り付くことになると思うが、どの辺で取り付くかは雪渓の状況次第で毎日変化する。しかしそこの通過時刻も真っ暗と思われ、ライトの光で雪渓の先の様子が分からないとルート判断を誤って逆戻りの可能性も。

・もう一つ心配なのは落石。真っ暗な中を登るので落石は見えない。まあ、杓子尾根からの落石なら雪渓に乗る前に音が聞こえるので分かるだろうが、細かな方向までは音だけでは分からない。夜間に雪渓通過はあまりお勧めできないが、暑さ対策優先で実行することに。

・雪渓末端付近で夏道から雪渓に乗る場所はケルンを通過した先だった。最初は傾斜が緩く軽アイゼンは不要と思えたが、途中で傾斜が増すので素直に装着。しかし歩き始めてすぐに砂利の山に突入。春先に白馬岳側から崩落したもので、できるだけ杓子尾根側を通過しても石屑に覆われていた。

・その後は広大な雪渓を登るが、先日の針ノ木雪渓と違って幅が広く、ライトの光では谷のどこを登っているのか判断不能で、微妙に左右にふらつきながら登ったと思う。とにかく支流に入らないこと、遡りすぎて夏道取り付きを通りこさないことを注意しながら進む。

・右側で沢音が大きくなり、音源が本流なのか支流なのか判断に迷うが支流と判断し直進したが、本流の音だった。例年のようにこの時期の雪渓末端は雪が薄くなって崩壊し、地面との高さは数mもあって岸に取り付けない。この様子はライトの光が届くまで接近しないと見えないため、夏道取り付きを行き過ぎてから気付いた。岸に取り付けるところまで雪渓を下るが、20mくらいで岬のように岸に突き出た雪があり、どうにか崩れることなく左岸に乗り移れた。すぐに足跡と目印が登場し、アイゼンを脱いで左岸巻道を進む。沢には橋がかけられていたのも例年通り。ここを通過すれば尾根に乗る。

・高山植物の種類は3週間前から移り変わっていた。まだ暗いので写真撮影は下山時にやることにして黙々と登る。予想通り小雪渓トラバース箇所は雪が消えて夏道が出ていた。

・避難小屋から先はお花畑が広がるが、ここも写真撮影は下山時に。さすがにウルップソウはもうおしまい。村営頂上宿舎の窓の明かりがやたらと明るかった。県境稜線上には南下する登山者のライトの光が見えた。

・村営頂上宿舎前に到着時は僅かに明るくなってきた。雪渓の水場で水を補給し、トイレ休憩してから白馬岳山頂を目指す。テント場は意外と混雑していて、普通の週末と同じくらいだった。これが土曜夜だと完全に満杯だろう。

・まだ薄暗い中を登っていく。東の空は明るくなってきたが雲海に覆われて、しかも3日前の常念岳と同じく雲海上面の境界は不明瞭で霧状になっていて、北信の山も志賀高原の山も全く見えない。当然ながら八ヶ岳、南アは影も形も無い。剱岳さえも霞んでしまっていて槍穂は見えず、針ノ木岳、蓮華岳が最遠。今日は天気はいいが展望はイマイチで残念。風は弱い。

・祖母谷温泉方面へ向かう登山者の姿あり。まだ薄暗い時刻に出発なので、充分に時間的余裕をもって祖母谷温泉に到着できるだろう。旭岳直下の雪渓はまだ残っているが、トラバースにアイゼンが必要なほどは残っていなかった。でも鞍部の雪渓は大きく、昼の暑い時間帯は涼むのにちょうどいいだろう。

・白馬山荘前から稜線直上の道に移る。毎度のように日の出を待つ宿泊者の列ができていた。しかし今の天候では日の出は霧の中からで、いつ出てくるのかはっきりしないだろう。

・月曜朝だが山頂も賑わっていた。ほとんどの登山者は白馬大池方面への縦走者だろう。小蓮華山の稜線は良く見えている。北側も霞が多く、朝日岳までは見えるが黒負山が微かに見える程度。富山平野や富山湾は見えなかった。安曇野側は雲海だが大雪渓は良く見えていた。もう明るくなったので登っている人がいるだろう。

・中2日の休養で疲労が回復したようで、あまり疲労を感じずに済んだ。それでも山頂で朝飯?を食ってのんびり休憩。山頂は次から次へと人が入れ替わり、賑わいが続いた。

・下山は花の写真撮影をしながらなので時間がかかったが、その分、膝への負担は軽減されただろう。山頂付近では既にキキョウが咲いていて秋の始まりを思わせた。ハクサンイチゲやミヤマダイコンソウはほぼ終わり。代わりにイワオウギ、タカネツメクサが真っ盛り。お花畑ではハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、ミソガワソウが盛りだった。

・月曜日でも登ってくる登山者はかなり多かった。でも連日の猛暑の真っただ中に日が高くなった時間帯に登ってくるのは、かなりきついだろう。大雪渓から夏道に入って登ってくる人の姿は、みんな辛そうだった。

・大雪渓の下りは、明るくて先が見通せるので安心して歩けた。往路で大雪渓から夏道に渡った場所は、現時点の正規の夏道取付より数10m程度離れた場所であった。なお、夏道取り付き箇所は日々雪渓が後退するに従って移っていくので、現場で判断する必要あり。

・雪渓末端の夏道乗り換え手前の砂利の山を越える箇所でアイゼンを脱いだ。どうせこの先は傾斜が緩いのでノーアイゼンでも大丈夫だろう。それに雪渓の表面はスプーンカット化しているので、足を乗せる場所を選べば下りでも滑りにくい。

・雪渓が終わって夏道に入ると暑い! 樹林帯で日影が多いので助かるが、もう気温が高いのでちょっと体を動かすと汗が噴き出す。扇と濡れタオルが活躍。白馬尻小屋から大雪渓を見上げると雲海の雲がかかっていた。暑い林道歩きでもまだまだ登ってくる人あり。長走沢で水浴びして汗を洗い流してから駐車場に戻ったが、この時期は平日でも駐車場の整理員が入っていた。

 

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